初めましてこんばんは、
「屋台リサーチプロジェクト」と申します。
屋台リサーチプロジェクトは、2021年に始動した、現代に残る屋台文化を対象に、映像・写真・公的資料・当事者への聞き取りなどを通して多角的に実地調査を行い、今日の社会における公共空間のあり方を探求する活動です。公共空間に店を構える屋台は、常に行政や近隣住民との摩擦や衝突の中に置かれてきました。街に佇む屋台の姿は、そうしたせめぎ合いの中でかたちづくられてきたものであり、24時間のうち限られた時間だけ公共空間に展開される、極めて不安定な存在でもあります。恒久的な場所を持たず、一時的に立ち現れては消えていく屋台は、周囲の環境や人々との関係性から少しずつ力を借りながら、その存在を成立させてきました。私たちは、こうした屋台のあり方に、現代の日本社会において失われつつある公共性や、場所と関係性の新たな可能性を見出しています。屋台というミクロな存在を手がかりに、公共と私的、制度と実践のあいだに立ち上がる空間のかたちを問い直し、現在の社会の中でいかにして成立しうるのかを探り続けています。
〈 屋台リサーチプロジェクト メンバープロフィール 〉
下寺孝典 TAKANORI Shimodera
建築家
広島県呉市出身。京都芸術大学大学院の建築・ランドスケープ領域修士課程を修了後、独立。屋台を専門に「TAIYA(タイヤ)」という屋号のもと、設計、デザイン製作を行っている。
藏薗悠介 YUSUKE Kurazono
建築リサーチャー
鹿児島県出身。2024年より、けんちくセンターCoAKにてアソシエイト。公共建築におけるコミュニティ参加型ワークショップのファシリテーション、美術館での展覧会制作に携わる。
中谷利明 TOSHIAKI Nakatani
フォトグラファー・ビデオグラファー
奈良市出身。京都市在住。2015年京都精華大学デザイン学部を卒業後、フォトグラファー・ビデオグラファーとして活動中。
兒玉真太郎 SHINTARO Kodama
地域研究者
千葉県出身。福岡市在住。法政大学文学部地理学科卒業、九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻修了。調査と表現を行き来しながら、自身を含めた人々の動きを見つめ、地域に位置づける。